珈琲を楽しむ
アウトドア用のドリッパー
私の友人で、コーヒーが好きな山男がいます。
私よりも15歳程年上ですが、体力もあり、いろいろな面で才能にあふれた人物です。
彼は、どこへ行くときもカップと豆、携帯用ミル、小型バーナー、小型のポット、ドリッパーなどコーヒーを淹れるための道具を持ち歩いています。
中でも、バネのような形をしたドリッパーをとても気に入っていました。
それは、アウトドアの専門店などで売られているものですが、コンパクトに畳めて持ち運びも便利なドリッパーです。
ずいぶん昔の話になるのですが、私もそのような持ち運びに便利なドリッパーがほしくて、いろいろな店を見て回ったことがあります。当時はあまり売られておらず、アウトドアショップなど登山向けのコーナーでしか見つけることができませんでした。
アウトドアショップ等では、折りたたみタイプやバネタイプのものを数種類見つけることができました。
試して見たのですが、バネタイプのドリッパーがペーパーへのフィット感も良く、使い勝手が良いのです。
このタイプのものを使うと、ガスの抜けが良く、ネルに近いような感覚で入れることができます。
携帯用としての手軽さだけでなく、ドリッパーとしての性能も相当のものだと思います。
今でも、彼同様、私にとっても山に登る時などにはかかせないものとして使い続けています。
現在、ペーパードリップでコーヒーを入れる場合、メリタやカリタ、円錐型のドリッパーなどが主流ですが、このバネタイプのものも選択肢の一つに入ってきてよいはずです。
アウトドアショップでは、相変わらず人気があるようですが、このようなドリッパーを扱っているコーヒーショップも増えてきています。
コーヒーバネット
信時潔ピアノ全曲集
木の葉集~信時潔ピアノ全曲集
信時潔は山田耕筰と同時代に生きた作曲家であり、歌曲の作品が多い。
また、彼は、コールユーブンゲンの著者としても有名です。
コールユーブンゲンとは、多くの音楽大学や保育士系の大学などの入試でもよく使われ、音楽家を志すものならば必ずと言っていいほど学習する教則本でです。
しかし、今、信時潔という作曲家について知っている人はどれくらいいるだろうか。ほとんどの人が知らない、名前だけは聞いたことがあるといったものではないでしょうか。そして彼がこんなにもたくさんのピアノ曲を作曲していたということをいったいどれほどの人が知っているのでしょうか。
花岡千春というピアニストは、そのような忘れ去られようとしている作品を積極的に取り上げ、再評価に導いている場合が多いのです。
彼の音には他のピアニストとは異なる独特の色があるように思います。この曲は彼意外に考えられない、このイメージは彼にしか出せないと思わせるものが非常に多いし、誰も演奏しないような曲でも彼が演奏すると生き返ったように表現しはじめるから不思議です。
彼のこのような開拓的な活動は評価が高く、文化庁芸術祭大賞も受賞しています。
一度聞いたら終わりとういうようなCDが多い中、私にとってこの「木の葉集~信時潔ピアノ全曲集」は一年以上聴き続けても全く色あせることなく心にしみいるように心地よいものです。 何度も聴きたくなるような、そして多くの人に聞いてもらいたい名盤といえます。
また、彼の新作のアルバムも近々発売されるようなのでそれも見逃せません。
コーヒーカンタータ
バッハといえばオルガンなどを中心とした器楽の作曲が有名ですが、教会での活動を中心としていたこともあり、カンタータも数多く作曲しています。教会の行事のために月に一曲ずつ作曲していた時もあったといいます。
カンタータとは、オーケストラの伴奏がついた歌曲です。独唱、重唱、合唱で構成され、内容は劇的ですが、オペラのように演技をしたり衣装を身にまとったりはしません。
カンタータには教会カンタータと世俗カンタータの2種類があります。よく知られている『主よ人の望みの喜びよ』は、教会カンタータ『心と口と行いと生活』の中に含まれる曲です。
なぜ、ここでバッハの話が出てきたのかというと、バッハはコーヒーと非常になじみが深い人物なのです。
バッハは、聖トーマス教会のカントルとして活動をしていた時に、教会や貴族の前だけではなくコーヒーハウスで一般の市民を前にして演奏をすることが度々ありました。このころヨーロッパではコーヒーが流行しはじめ、コーヒーハウスも数件できていたのです。バッハもかなり愛飲していたようです。
しかし、コーヒーの流行の反面、女性がコーヒーを飲むことはあまり好ましく思われていませんでした。このような風潮に対して、反論するような詩が現れてくるのですが、その詩にバッハが曲をつけたものが、コーヒーカンタータといわれています。
このコーヒーカンタータは、ライプツィヒのコーヒーハウスでバッハによって初演され、現在ではバッハの世俗カンタータの中でも最も有名な作品となっています。
バッハ:コーヒー・カンタータ&結婚カンタータ
アメリング(エリー), ニムスゲルン(ジークムント), イングリッシュ(ジェラルド), バッハ
音楽との関わり
コーヒーと芸術の関わりは非常に大きいと思います。
コーヒーの美味しい喫茶店であれば、流れている音楽や、飾られている絵や写真などもセンスの良さが感じられるし、 芸術を好む人は、そのような喫茶店に集まる傾向があるように感じます。
この傾向は今に始まったわけではなく、ヨーロッパにコーヒーが広まったバロック時代頃から、コーヒーは芸術家たちに愛され続けています。
西洋の作曲家について調べているとコーヒーやワインに関する事柄もよく出てくるのです。
特にバッハのコーヒー好きは有名です。
コーヒーは、アフリカやイスラム圏から広がってきたのですが、 品質が高められ現在のようなものになったのはヨーロッパに入ってきてからです。
そして、面白いことにコーヒーが発達していった地域は西洋音楽が発達していった地域とも重なっているのです。
作曲家たちは作曲の合間にコーヒーを飲んで一息つき、貴族は良質の音楽を聴きながらコーヒーを飲んだりとそのような場面が想像できます。
このように西洋の音楽(クラシック音楽)との関わりは強く、私個人としてもしっとりと落ち着いたクラシック音楽を聴きながらコーヒーを飲むことが好きです。
このカテゴリーでは、クラシック音楽を中心にコーヒーに合う音楽を紹介していけたらと思います。
メリタとカリタ
コーヒーのドリッパーではメリタやカリタといったものをよく聞きますが、同じように見えるドリッパーでもずいぶん違うものです。
メリタ
・穴が一つ。
・基本的に蒸らしの後お湯を休まずにいれつづける。
・ドイツのメーカー。
カリタ
・穴が3つ。
・何回かに分けてお湯を注ぐことを前提につくられている。
・日本のメーカー。
メリタとカリタについては、人それぞれの好みがあるのでどちらがいいとは言い切れません。ただ、どちらを使うにしてもそのドリッパーの特徴を知り、それにあった淹れ方をすれば美味しく淹れることができるはずです。
ミルの選択
ミルの性能はコーヒーの味にかなりの影響を及ぼします。そして、コーヒーを美味しく淹れることができないという人はミルに原因がある場合も多く、ここでは失敗しないミルの選び方を書いていこうと思います。
ミルには大きく分けて次のような種類があります。
1.手動ミル(手挽き)
臼の歯で豆をすりつぶす手廻しのミル。
2.電動ミル
a)プロペラ式
刃がプロペラのように回転して豆をカットするミル。ミキサータイプ。
b)グラインド式
臼の歯で豆をすりつぶす電動ミル。
c)小型業務用
業務用のミルをそのまま小型にしたもので喫茶店でも使われている。
d)業務用
主に喫茶店や挽き売り店で業務用として使うミル。
これらの中で最もお薦めできるものは、小型業務用のミルです。これは、業務用のミルをそのまま小型にしたもので、小規模な喫茶店等でもよく使われています。このタイプのものは長年スタイルも変わらず販売されており、刃の取り替えなど行いたい場合でも換えの部品があるので安心です。
問題は値段ですが、毎日コーヒーを飲む人であれば、10年20年と使い続けることを考えると決して高い買い物ではないように思います。最安値のショップを探してみましたが、ナイスカットミルがこの値段で買えるのであれば、文句のつけようがありません。
次に、手動ミルでゆったりと香りを楽しみたいという人には、ザッセンハウス製のものか、カリタのダイヤミルが良いです。このレベルのものであれば、満足のいくコーヒーを味わうことができると思います。
また、性能よりもとりあえずコーヒーを挽いてみたいという人は、カリタのミニミルかKH-3で試してみるのが良いと思います。
ただし、手動式は早く回すと熱が発生してしてしまうので、せっかちな人には不向きです。
残ったのは、電動式ミルになりますが、電動式ミルの魅力は何より時間がかからないということです。ただ、プロペラ式は、価格は低いのですがメッシュの揃いが極力悪く進めることができません。1万円以内で電動式ミルを選ぶのなら、セラミック刃のグラインダー式のカリタC-90が最良です。
ミルのコーヒーの味に与える影響は非常に大きいものです。そして、ミルにはそれぞれ特徴があり、自分にあったミルを選ぶことで楽しいコーヒー生活が広がってくるように思います。